フランス語のセンター試験が簡単って本当?独学で勉強できる?フランス語のセンター試験に関する噂を分析・解説

2015年05月07日      2017年01月15日

巷であるフランス語にまつわる噂が流れています。

  • フランス語のセンター試験は簡単らしい
  • 平均点が英語より30点も高いらしい
  • 英検でいうと3級レベルらしい

世間ではしばしばフランス語のセンター試験の平均点が英語に比べて高いことから、フランス語に関するいろいろな噂が流れていますが、センター試験のフランス語は本当に簡単で、受験生にとって穴場なのでしょうか。

今回は数年前、実際にフランス語でセンター試験を受験した私がフランス語のセンター試験を分析・解説してこの噂に真剣に回答していきます。

※2017年1月15日追記

2017年度大学センター試験フランス語の問題の解答と解説はこちらから閲覧が可能です。

2017年度センター試験フランス語(仏語)の解答と解説

 

※2016年1月17日追記

2016年度大学センター試験フランス語の問題の解答と解説はこちらから閲覧が可能です。

2016年度センター試験フランス語の解答と解説 第1問-第5問

2016年度センター試験フランス語の解答と解説 第6問-第8問

フランス語のセンター試験は簡単なのか・英語との違い

フランス語のセンター試験は英語の試験と同じ時間同じ教室で行われます。地域によって英語以外の外国語で受験する人数が上下するので、英語以外の外国語を受験する人が多い地域では教室が別になることもありますが、私の場合は英語受験者と同じ教室でした。

フランス語と英語によるセンター試験の一番の違いはズバリ、フランス語にはリスニング試験がないことです。

英語の試験は筆記200点とリスニング50点を合わせた250点を200点に換算して結果が出されますが、フランス語ではリスニングがないため、筆記試験200点のみでテストが行われます。

聞き逃したら終わりのリスニング試験が無い分、フランス語の試験は大崩れする確率が減り、英語に比べて試験に臨む際に余裕があります。

フランス語の平均点が英語よりも高い理由

毎年、センター試験の全国平均点が新聞や予備校から発表されると必ずと言っていいほど、ある現象が起こります。

  • フランス語の平均高すぎない!?
  • フランス語受験者を優遇してるだろ!

などなどフランス語優遇説を唱える人がTwitterには毎年多くいるのです。

では、実際フランス語の平均点は英語に比べてどれほど高いのか。過去数年のセンター試験英語とフランス語の全国平均点を比べてみました。

2011年から2015年までのセンター試験英語とフランス語の全国平均点

2015 2014 2013 2012 2011
仏語 148.28 155.71 150.58 131.68 142.38
英語 121.25 121.62 120.48 118.95 118.36
得点差 27.03 34.09 30.1 12.73 24.02

独立行政法人大学入試センター,過去のデータ

受験の月,大学入試センター試験平均点推移

ご覧のとおり、フランス語の点数が英語の点数をいずれの年も大きく越しています。平均で30点近く差があるのは不公平だと思う人もいて当然です。なぜここまで大きな差があるのでしょうか。これにはあるカラクリが存在します。それは受験者数です。

センター試験フランス語、受験者数のカラクリ

センター試験を受験する人のほぼ全員が受ける英語の試験に比べ、フランス語の試験を選択する人の数はごくごく少数です。例えば2015年のセンター試験を振り返ってみると、

英語受験者数が523,354人なのに対してフランス語受験者数はたったの142人です。その数、英語受験者数と比べると約1/3685

フランス語でセンター試験を受ける人の数がどれほど少ないか分かったところで、本題に移ります。フランス語の平均点が英語よりも30点近く高い理由は、受験者のレベルが一定して高いからです。

フランス語受験者はレベルが高い

これはどういうことかと言うと、フランス語でセンター試験を受験する受験者の中には私立学校で中学生の時代からフランス語で勉強を続けてきた人や、帰国子女、語学に絶対の自信を持っている人など高得点を取る人が多数いる、かつ低い点数を取る人が少ないからなのです。

先ほど確認したように、英語であればセンター試験を受けるほぼすべての人が受験するわけですから、東京大学をはじめとするトップクラスの実力を持つ人も受験しますが、そうではない英語が苦手な人も多く受験します。なので英語は他の科目と同じように点数の上下幅が激しい科目と言えます。

対してフランス語は一定のレベルを持った少数の人が受験するだけなので、平均点が英語よりも高くなるのです。

フランス語のセンター試験は英検でいう3級レベルなのか

このページの最初に紹介した噂に話を戻しましょう。結論から言うと、フランス語のセンター試験が「英検でいうと3級レベルらしい」というのは間違いです。

私は受験生時代、英語とフランス語の両方で模試やセンター過去問を勉強していましたが、センター試験における英語とフランス語の難易度はほとんど変わりません

フランス語のセンター試験にも英語と同じように長文読解があるし、問題数も英語と比べて明らかに少ない、文法問題に関しても英語と同レベルの選択問題が出題されるのでこの噂は迷信であると言えます。

ただ先述したように、フランス語をセンター試験で受験する人の多くは十分に試験対策を進めてきた人たちなので体感的に簡単だと感じる人も多くいるはずです。その人たちが受験後に、例えば大学入学後に英語受験で入学して来た人に対してフランス語は簡単だと話したところからこの噂は流れているのかもしれません。

独学でフランス語受験は可能か

これに関しては人によると思うので断言はできませんが、独学でフランス語受験をする人は全国でも数人と思われます。フランス語を独学で学ぶ際に不利なのが、フランス語には英語と違って受験教材が少ないということです。

学習者数が英語に比べて少ないフランス語では流通している学習参考書の数も少なく、英語の参考書や教科書と比べて値段も全般的に高いです。また予備校でもコースが限られていて情報も少ないため厳しいチャレンジになることが予想されます。

フランス語の学習は英語の学習の助けとなるので高校生の間にフランス語に挑戦してみるのもよいでしょう。しかし、いざ受験となると独学で十分な結果を残すレベルに到達するまではかなりの努力が必要になります。

フランス語センター試験の噂に関するまとめ

  • センター試験フランス語はリスニング試験が無いので安定した成績が期待できる
  • フランス語受験者は一定してレベルが高いため平均点が高い
  • フランス語の試験の難易度は英語とほぼ変わらない
  • 独学でのセンター試験フランス語受験はかなりの努力が必要

今回はフランス語のセンター試験にまつわる噂を解消してみました。

一見英語と比べると簡単そうに見えたり、穴場っぽく見えたりしますが、実は英語と同じくらい努力が必要な科目でもあるのです。フランス語でのセンター試験を検討している人はぜひ参考にしてみてください。

※2016年1月17日追記

2016年度大学センター試験フランス語の問題の解答と解説はこちらから閲覧が可能です。
2016年度センター試験フランス語の解答と解説 第1問-第5問
2016年度センター試験フランス語の解答と解説 第6問-第8問

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