Onは訳さない方がカッコいい?フランス語の不特定のonの3つの正しい訳し方と使い方

2015年05月14日      2016年11月24日

フランス語のjeやtu、il、elleといった主語人称代名詞のなかにonがあります。

  • Nous aimons la France.
  • On aime la France.

上の例文のように、このonは口語としてnous「私たち」の代わりとして使うことができるのですが、場合によっては「私たち」と訳さないほうが文がきれいに訳せることがあります。

この「私たち」と訳さないほうが適切なonは不特定の人を指す表現であり、不特定のonと呼ばれています。今回はこの不特定のonについての理解を深めていきましょう。

不特定のonとはなにか

不特定のonとは主に書き言葉として用いられることの多い表現です。主要な意味は3種類あるのでそれぞれの意味の違いを比べながら不特定のonの意味を探っていきましょう。

不特定のonの意味その1【人は・人々は:homme】

この意味は、ことわざや掲示などで用いることが多いです。例えば、

  • C’est en forgeant qu’on devient forgeron.
    鍛治をすることで鍛治屋になる。

という意味のことわざの中には、「鍛治をすることで(人は)鍛治屋になる」という意味が入っています。

フランス語のことわざで効率よく文法を覚える

この場合、「鍛冶をすることで私たちは鍛冶屋になる」のようにonを「私たち」と訳すよりも訳さないほうが文が引き締まって見えます。こうしたコンテクストでonは訳さないほうが適当な日本語訳になることがあるのです。

不特定のonの意味その2【誰かが・ある人が:quelqu’un】

この意味は意図的・恣意的関係なしに主語を明示しない口語で用いることが比較的多いです。例を挙げると、

  • On vous demande au téléphone.
    あなたに電話ですよ。

では、「(誰かが)あなたに電話ですよ」という意味が含まれています。

  • On vous attend.
    誰かがあなたを待っています。

では、「(誰かが)あなたを待っています」という意味になります。

もしこのonを「私たち」と訳してしまうと文の意味が大幅に変わってしまうので、気をつけなければいけません。

不特定のonの意味その3【受動的用法(~される)】

不特定のonの3番目の使い方として受動的用法というものがあります。例えば、

  • On considère cette marque comme la meilleure.
    このブランドは最高だとみなされている。

  • Cette marque est considérée comme la meilleure.
    このブランドは最高だとみなされている。

というようにêtre+過去分詞の受動態を使うのではなく、主語をonにすることで受動的な意味を文にもたせています。

このように、日本語訳する際に受動態のように訳すとしっくりくる場合があり、ほかにも文章中には以下のような形で現れます。Claude Dunetonの”PARLER CROQUANT”から引用します。

“Il faut tout d’abord distinguer (…) entre ce que l’on appelle la langue écrite et ce que l’on considère comme la langue parlée.”

「まず第一に書き言葉と呼ばれるものと、話し言葉とみなされているものを区別しなくてはならない。」

フランス語onの使い方まとめ

今回見てきたように、主語のonは場合によっては訳さないほうが上手く日本語訳ができることがあり、和訳に行き詰ったときにこの方法を試してみるとスッキリすることがあるので文中でonを見かけたら意識的にどの意味として用いられているのか注意してみていくことをおすすめします。

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