j’suis・t’asって何? – フランス語母音の省略をフランス語の曲から学ぶ

2015年05月18日      2016年11月24日

フランス語の主語人称代名詞(je, tu, il, elleなど)とêtreやavoirという基本的な動詞を習ったときに、êtreの直説法現在形は主語がjeの場合 je suis、またはavoirの直説法現在形で主語がtuの場合 tu asとなるのはもう覚えましたね。

しかし、日常会話や若者言葉、SNS(Email、FacebookやTwitter)ではこの限りではないのです。

例えば前述したje suisはj’suisと変化し、tu asはt’asと変化する場合があります。今回はどのような場面でこの省略が起こるのか、省略が起こる理由は何かについて話していきます。

日常会話・若者言葉

日常会話では、よく使われるフレーズを音節数を短くするために母音を省略することがあります。

相手に質問する場合や返答する場合に用いられるケースが多い印象です。よく聞くものをいくつかご紹介します。

  • T’as compris ? ← Tu as compris ?「分かりましたか?」の省略形

友人同士で話し合ってる時によく会話に登場します。「私の言ってることわかった?」のようなニュアンスで用いられます。

  • T’en veux ? ← Tu en veux ?「これほしいですか?」の省略形

自分が飲み物や食べ物を食べているときに、一緒にいる相手が少し欲しそうな顔をしていたらこの言葉を使ってあげてください。返事は”Oui, j’en veux !”や”Merci !”と返してあげるとよいです。

  • J’sais pas. ← Je ne sais pas.「わかりません」の省略形

相手の言っていることや質問に対して答えがわからない時に使います。J’sais pas.と省略されますが、さらに省略して音まで変えてchépa(シェパ)と言うこともあります。

このように日常会話や若者同士の会話ではよく使われるフレーズを省略して言いやすくすることがありますが、親しい間柄で用いる表現ですので初対面の人や目上の人に使っては失礼に値します。その場に合わせた語の使い分けを心がけましょう。

フランス語の歌詞には母音の省略が多い

フランス語の歌の歌詞ではしばしば母音が省略されることがあります。これは母音を省略して音節数を減らすことでリズムを整える意味があります。

ラップ調の曲のみならず、様々なジャンルの曲で母音の省略が起こるので実際に曲を聴きながら歌詞の省略されている部分を探してみましょう。

“Si j’étais” – The Shin Sekaï

ザ・シンセカイという日本語の名前で活動する2人組のラップグループが歌うSi j’étaisという曲には母音の省略がいくつも含まれています。

Si j’étais riche, j’collectionnerai les Lambo’

J’quitterai Paris pour aller vivre à Tokyo

Mes seuls soucis seraient liés à la météo

Mais l’problème c’est qu’avec les “Si” on refait le Monde.

ラップの曲ではとても頻繁に母音が省略されます。アップテンポなリズムを生み出す要因の一つにもなっています。

“Je veux” – Zaz

声が特徴的で日本でも有名なZaz(ザズ)が歌うJe veuxという曲でも母音の省略がいくつか見られます。

Offrez moi une suite au Ritz, je n’en veux pas!
Des bijoux de chez Chanel, je n’en veux pas!
Offrez moi une limousine, j’en ferais quoi?

Offrez moi du personnel, j’en ferais quoi?
Un manoir à Neuchâtel, ce n’est pas pour moi.
Offrez moi la Tour Eiffel, j’en ferais quoi?

Je veux d’l’amour, d’la joie, de la bonne humeur,
C’n’est pas votre argent qui f’ra mon bonheur,
Moi j’veux crever la main sur le cœur.

ラップ以外のジャンルでも母音の省略はよく発生します。普段なら2音節にするところを1音節にすることで多くの歌詞を曲にのせることが可能となります。

まとめ

母音の省略は慣れてくると結構便利なもので、よく使ってしまいます。しかしあくまでもこの表現は会話表現であり、文章を書く際や目上の人と話す際にはあまり望ましくない表現です。

使う場面に制限があるということを知ったうえで、知っておくと便利な母音の省略を試してみましょう。

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