フランス語の接頭辞と接尾辞【capit-編】

2015年06月08日      2016年10月31日

今回は接頭辞のcapit-を勉強していきます。この接頭辞は僕たちの身の回りの様々な単語の一部になっているので覚えておくと色んなところで役立ちます。接頭辞capit-の勉強に入る前にまずは接頭辞とはどのようなものか確認しましょう。すでに接頭辞について理解している人は次に進んでください。

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接頭辞とは

接頭辞は単語の頭について単語に意味を付加するものを指します。
例えばcycle「車輪」という単語にmono-という「数字の1」を表す接頭辞を付加するとmonocycle「一輪車」となったり、mono-の代わりにtri-という「数字の3」を意味する接頭辞を付けるとtricycle「三輪車」となります。

~接頭辞とは計算式のようなもの~
mono+cycle=monocycle
tri+cycle=tricycle
このように接頭辞はフランス語の単語を覚えるときに大きな理解の助けとなるのです。それでは、接頭辞の意味を理解したところで今回のテーマ「接頭辞capit-」についてみていきましょう。

接頭辞capit-の意味

接頭辞capit-が表すもの、それは「」です。capit-は接頭辞なので、後ろに何か他の文字を付け足していくと「頭」に関連した単語が出来上がります。capit-という接頭辞はもともとラテン語のcaputという単語から由来しています。この単語はラテン語でも「頭」を意味していました。

接頭辞capit-の用法

接頭辞capit-がどのような単語と結びついているのか実際にいくつか例を挙げながら見ていきます。

capitaine:キャプテン・大尉

Le capitaine Haddock
Le capitaine Haddock

capitaineはある集団の中で他の者を先導する人を指す単語です。他の人よりも前に立つという点でcapit-「頭」のニュアンスが伝わってきます。英語のcaptainという単語もフランス語と同じくラテン語のcaputを語源としています。

capitale:首都

Paris
Paris

capitaleも接頭辞capit-をもとにうまれた単語です。日本語では「首都」と書くように「頭」ではなく「首」という漢字を使いますが、ラテン語を起源とするフランス語では、「頭」を意味するcapit-を用います。日本語に直訳すると「頭都」でしょうか。日本語話者からすると違和感が大です。おそらく日本語の「首」は単に「首」だけでなく「首から上」を意味するためこのような違いが生まれたのでしょう。日本語の「さらし首」も首だけではなく頭全体をさらすものですしね。

capitalisation:資本主義

Capitalisation
Capitalisation

資本主義を意味するcapitalisationにも接頭辞capit-が付いています。この単語には-tion「名詞化(単語を名詞にする機能)」という接尾辞も付いています。

他の接頭辞・接尾辞と組み合わせることで接頭辞capit-はさらに使われる場面が増えます。

例えば接頭辞capit-の前に否定・分離を表す接頭辞dé-を付けるとどうなるでしょうか。

capit「」をdé「分離」する、つまりdécapiter~を処刑する」という意味になります。イスラム国による日本人人質殺害事件を報道するニュースでもこの単語décapiterは使われました。

L’EI affirme avoir décapité l’otage japonais Kenji Goto

イスラム国が日本人人質Kenji Gotoさんを処刑したと明言

http://tempsreel.nouvelobs.com/guerre-en-syrie/20150131.OBS1373/l-ei-affirme-avoir-decapite-l-otage-japonais-kenji-goto.html

他にも同じ語源を表す接頭辞

caput-が接頭辞で「頭」を表すことを勉強してきましたが、フランス語には他にも「」を意味する接頭辞が存在します。それが、chef-chap-です。頭の回転が速い人ならすぐにいくつかこれらの接頭辞が使われている単語を思い出すかもしれません!みていきましょう。

接頭辞chef-

chef:リーダー

capitaine「キャプテン・大尉」と同じように、ある集団の頭(かしら)であり、他の者を先導するのがchefです。授業やワークショップでグループワークをする際にリーダーの役割の人はchefと呼ばれますね。

chef-d’œuvre:傑作

chef-d’œuvreとはchefとœuvreの造語です。œuvreとは「作品」を意味する単語なので作品の中で突出したもの/頭一つ抜け出したものがchef-d’œuvreです。

achever:~を完成させる・~を完了する

この動詞はà~に」という接頭辞と+chev←後ろに母音が続くためfがvに変化+-er:動詞語尾の3パーツから成り立っています。
à+chev+er=achever
頭をある地点・到達点に持っていくこと=acheverという意味になります。

接頭辞chap-

chapitre:章

文献や物語には章が付いてますね。他のページと区別がつくように、頭=見出しのような意味としてchap-「頭」が使われています。

chapeau:帽子

頭にかぶるもの。そのまんまです。

まとめ

今回勉強してきたcapit- chef- chap-はどれもラテン語に由来した「頭」を意味する接頭辞でした。様々な単語を作り出すことのできるこれらの接頭辞はいろいろな単語に使われているのでぜひ覚えましょう。

capit-
chef-
chap-
dé- 否定・分離
à- ~に、~へ

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