フランス語の強調構文とは何か
- 文の要素のうちの一部分を強調して表したいときに用いる。
- 主語を強調するときはC’est+主語+qui~
- 主語以外を強調するときはC’est+主語以外+que~
フランス語には強調構文(きょうちょうこうぶん)という名の構文が存在します。通常の文のある一部分を強調したいときに用いられる文法事項で、使えると便利な表現なのでこのページで学習していきましょう。
強調構文の基礎
フランス語の強調構文は1)主語を強調する場合と、2)主語以外を強調する場合とで形が異なります。それぞれの構文は以下の通りとなりますが、ここでは実際に通常の文を強調構文に変えていきながら強調構文を学んでいきます。
- C’est + 主語 + qui~
- C’est + 主語以外 + que~
フランス語の強調構文の作り方
ここでは、
- Pierre visite Paris demain.
ピエールは明日パリを訪れる。
という文をもとに、文の構成要素であるPierre、Paris、demainをそれぞれ強調する文を作ります。
主語を強調する方法
主語を強調する場合はC’est+主語+qui~構文を使います。もとの文の主語をC’estとquiで挟むだけで強調構文が完成します。
もとの文
- Pierre visite Paris demain.
ピエールは明日パリを訪れる。
Pierreを強調
- C’est Pierre qui visite Paris demain.
明日パリを訪れるのはピエールだ。
主語以外を強調する方法
主語以外を強調する場合にはC’est+主語以外+que~構文が使われます。
目的語を強調する場合
もとの文
- Pierre visite Paris demain.
ピエールは明日パリを訪れる。
Parisを強調
- C’est Paris que Pierre visite demain.
ピエールが明日訪れるのはパリだ。
visiterの目的語であるParisを強調する場合、C’estとqueの間に強調したいParisを置いてからqueの後にそれ以外の要素を持っていきます。
副詞を強調する場合
もとの文
- Pierre visite Paris demain.
ピエールは明日パリを訪れる。
demainを強調
- C’est demain que Pierre visite Paris.
ピエールがパリを訪れるのは明日だ。
強調構文では副詞を強調することもできます。作り方は目的語を強調するときと同じで、C’estとqueの間に強調したい要素を置いた後に、それ以外の要素をque以下に並べていきます。